2022年3月7日月曜日

大阪メトロ・過労自死 長時間労働やパワハラ等 再発防止の取り組み公開

大阪メトロ・過労自死 長時間労働やパワハラ等 再発防止の取り組み公開

 

2022年3月7日() 17:58 テレビ大阪

 

大阪メトロは7日、2年前に職場で自殺した社員の遺族と和解し、長時間労働やパワハラなどの再発防止の取り組みをホームページで公開しました。

 

大阪メトロで経理業務を担当していた社員の男性は、20201月下旬頃に心に不調をきたし、3月に本社ビル内で自ら命を断ちました。

 

大阪メトロや労基署の調査の結果、心に不調をきたした直前の3週間に120時間以上の時間外労働があったことや、当時の上司から「仕事やめてまえ」「死んでしまえ」などの暴言が投げられていたことが分かりました。

 

遺族は2020年の11月に労災申請。翌年6月に申請が認められ、大阪メトロ側に対して、再発防止策の提示などを求めていました。

 

そして7日、遺族と大阪メトロの和解が成立。大阪メトロ側は問題に対して適切に対応できなかったことを謝罪。ホームページで長時間労働やパワハラの再発を防ぐ取り組みを公表しました。

 

【遺族】

「二度と父のような犠牲者を出さないと社長・関係者から約束してもらった。このような悲惨な事態を招かないよう、労働時間や環境を重点的に見直し、よりよい働き方の改善をしてほしいと心から願いします」



※ 大阪メトロの公表文を掲載致します

労務問題の再発防止に向けた取組みについて

 

202237日 大阪市高速電気軌道株式会社

 

 2020年3月6日に亡くなられた当社社員(グループ会社に出向)について、2021年6月、長時間の時間外労働による心理的負荷を受けたことに起因するとして労働災害に認定されました。

 ここに改めて、社員のご冥福を心からお祈り申し上げますとともに、ご遺族の皆さまに心からお詫びとお悔やみを申し上げます。

 当社といたしましては、この件を非常に重く受け止め、これまでご遺族の皆さまと真摯に対応を続けてまいりました。

 今般、ご遺族に対して改めて、社員が余儀なくされた長時間労働と上司から受けたパワーハラスメント行為の実情や背景をご説明し、社長及び関係者から謝罪を行うとともに再発防止に向けて徹底的に取り組むことをお誓いし、和解に至りました。

 当社では、2020年4月以降、社長直轄の働き方改革推進本部を立ち上げ、風通しの良い職場づくりを進めるとともに、労働時間の厳格な管理など労務管理の徹底に取り組んでいます。

 加えて、2021年4月には、社員Well-being推進本部を創設し、社員一人ひとりが仕事への誇りとやりがいを感じ、活き活きと働きやすい職場環境づくりの推進、社員全員が助け合い・協力し合う組織風土づくりに取り組んでいます。

 特に、ハラスメントの撲滅に向けては、Osaka Metro Group 全体として、ハラスメントを「しない」「させない」「許さない」「見過ごさない」取組みの徹底に取り組んでいます。

 今後二度と、このようなことを発生させないとの強い決意のもと、社長自らが先頭に立ち、経営陣・管理職はもとより全社員が一丸となって、徹底的な組織風土の改善、労働環境の見直しを進め、Osaka Metro は大きく変わったと、社員の皆さん、世の中の方々にも感じていただけるよう、引き続き取組みを進めてまいります。


《カウンセラー松川のコメント》

拙ブログ2021年6月14日付け記事
「Mメンタルサポート」 ブログ出張版: 「大阪メトロ」社内で死亡の男性社員“労災認定” 原因には『上司のパワハラ』も? (mms119.blogspot.com)
これの続報です。
当時の記事では、加害者からの真摯な対応も見られず
会社へ対しての不信感も感じられるコメントを出されていましたが、
8ヶ月以上も経って漸く和解に持ち込めた様です。
今後はパワハラや長時間労働を無くして、健全な職場を築いて頂きたいです。

御遺族の皆様へ
亡くなられたから2年の時間を要しましたが、
和解に至ったことで安心されたのではないでしょうか。
亡くなられた方が戻ることはありませんが、
残された方々が平穏に暮らせることも供養の一つだと思います。

0 件のコメント:

コメントを投稿