2021年3月1日月曜日

部下指導中に激高し複数回足蹴り 陸自幹部自衛官を懲戒処分

部下指導中に激高し複数回足蹴り 陸自幹部自衛官を懲戒処分

 

2021年3月1日() 13:22 神戸新聞

 

 帰隊時間を守らせなかった部下隊員の指導中に複数回足蹴りするなどしたとして、陸上自衛隊千僧駐屯地司令業務室(兵庫県伊丹市広畑)は1日、陸自第3師団の男性幹部自衛官(49)を停職30日の懲戒処分にしたと発表した。

 

 同業務室によると、今年1月23日、部下である陸自第3特科隊の男性3等陸曹(34)が自宅に隊員を呼んで飲み会を開き、帰隊時間である午後8時に部下を帰らせず、さらに当直勤務に就いていた後輩の男性3等陸曹(24)に「部下が遅刻していることを報告するな」などと連絡した。後輩の3等陸曹は指示通りに黙認したという。

 

 その後、遅刻が発覚し、幹部自衛官(49)は、飲み会をした3等陸曹(34)を呼び出して指導する中、激高して複数回足蹴りするなどの暴行を加えたという。

 

 事態は防衛省のパワハラ通報窓口を通じて発覚。飲み会をした3等陸曹(34)は減給15分の1(1カ月)、遅刻を上司に報告しなかった3等陸曹(24)は減給30分の1(1カ月)の懲戒処分を受けた。

 

 これとは別に、同業務室は1日、2019年2月13~15日、11人の部下隊員の顔を平手打ちするなどしたとして、陸自第3師団第3通信大隊の男性3等陸曹(26)を減給15分の1(1カ月)の懲戒処分にしたと発表した。

 

 試験結果が振るわなかったことや団結力が足りないことに対して千僧駐屯地内の教場で指導中だったという。目撃した隊員が部隊に報告したことで発覚した。「パワハラはダメと認識していたが厳しく指導した方が本人たちのためになると思った」と話しているという。


《カウンセラー松川のコメント》

[足蹴り]って何? 足以外で蹴ることって出来るの?
と、記者の言葉遣いが気になってしまってます。
飲み会で部下を帰営に遅刻させてしまったので、
「遅刻扱いするな」と後輩に手配するのは人情として分かります。
自分だけでなく遅刻した部下も処分されるでしょうから。
黙認した後輩も「先輩の頼みだし、実害も無いし」と判断したのでしょう。
所謂[運用]と言うものです。
しかし、上席者としては飲み会で帰営に遅刻させた事を隠蔽したのは
上官としてあるまじき行為と激高しても不思議ではありません。
この様な風紀の乱れは、いずれ犯罪に発展する可能性を秘めているからです。
しかし、蹴りは暴力行為なので、いくら叱責を受ける立場でも
「恐れながら」とハラスメント窓口に訴えれば
その時点で蹴った者もハラスメント加害者として扱われてしまいます。
さて、11人を平手打ちした3曹は、やり過ぎです。
根性を入れるのは戦前の軍隊でしか許されません。

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