氷見市、パワハラ処分巡り最高裁へ 元消防署員の停職取り消し命令に不服
2021年3月8日(月) 11:11 北日本新聞
富山県の氷見市は市消防署の元消防司令補が受けた懲戒処分を巡る訴訟の控訴審判決が不服として最高裁に上告することを8日の本会議に追加提案し、可決された。上告期限の11日までに手続きを終える。
訴訟は、部下への暴行や上司に対する暴言があったとして2度の懲戒処分を受け、退職した元消防司令補の男性が、処分は違法として市に取り消しと損害賠償を求めた。
一審の富山地裁は男性の請求を棄却したが、2月24日に名古屋高裁金沢支部であった控訴審判決は2度目の停職6カ月が「重すぎる」として取り消し、慰謝料など22万円を支払うよう命じた。
この日の提案理由説明で林正之市長は「主張が一部認められず非常に不本意。一審と二審で異なる判断が示されており、最高裁の判断を仰ぎたい」と述べた。反対、賛成の討論があり、賛成多数で可決された。
※ 上記事案について参考として以下の報道を掲載します
【富山】「許さない」停職中の消防士
メールで部下を脅かし新たに停職6か月処分 処分納得せず
2017年4月26日(水) 18:05 チューリップテレビ
部下にパワハラをした上に上司に暴行し、今年2月に懲戒処分を受けた氷見市消防署の男性消防士が停職中にも関わらず、
被害者らに「許さない」などといった電話やメールを複数回送っていました。
氷見市は、この男性消防士に新たに停職6か月の懲戒処分を課しました。
新たに停職6か月の懲戒処分を受けたのは氷見市消防署の47歳の男性消防士です。
氷見市によりますと男性は部下にパワハラをした上に上司に暴行し、今年2月に停職2か月の懲戒処分を受けていました。
しかし、男性は停職中にもかかわらず被害者らに対して「お前たちのせいで処分を受けることになった。刑事告訴してやる」といった脅しととれる内容の電話やメールを複数回送っていたということです。
市は男性が反省せず被害者らに精神的苦痛を与えたとして新たに停職6か月の懲戒処分を課しました。
男性は脅したつもりはなく、処分については納得していないということです。
《カウンセラー松川のコメント》
報道で知る限りでは、
原告(パワハラ加害者)が「自分への懲戒処分が重過ぎる」として
氷見市被告にして訴えを起こしていますが、
元々パワハラや上司への暴行で懲戒処分を受けている身でありながら、
パワハラ被害者に対して脅迫めいた電話やメール送信をした為に
更に懲戒処分を課せられた訳です。
自分の非違行為に対して、その被害者へ恨み言や脅しをする者に
反省や改悛の情があると思えるでしょうか?
原告は「脅したつもりはない」とのことですが、
被害者に対して「刑事告訴してやる」との表現は
誰がどう考えても脅し以外の何物でもありません。
これを「脅しでない」と言うのならば、
原告は「私は冤罪の被害者だ」とでも明確に主張するべきです。
私は名古屋高裁金沢支部の判決である、
「停職6カ月は重すぎ、慰謝料など22万円を支払え」が
常軌を逸した内容だと思います。
裁判官は冷静な第三者でなければなりませんが、
やはり被害者感情や加害者の社会性を直視するべきだと思います。
こんな判決が罷り通れば、ハラスメントはやった者勝ちになります。
氷見市議会の上告決議に賛意を送ります。
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